こんばんは!(深夜3時)
本記事は「Latexを用いて化学系の簡単な実験レポートを書く環境をどのように構築することができたか」について説明するものです。
0. はじめに
まず、自分が何を目的としていたか・どのようなPCを使用しているかを説明します。
【目的】latexを用いて、数式・化学式が含まれる文書のPDFを作成できるようになる
【環境】windows10, VScode(現時点での最新バージョンを使用)
1. Latex workshopの導入
この記事の「インストール」項を参考に、TeX liveのインストールを行いました。2時間程度インストールに時間がかかりました。続いて「エディタの用意」項を参考に、拡張機能「latex workshop」を導入し、setting.jsonを変更し保存しました。この時点で、数式・化学式含む文書のPDFビルドは行うことができました。以下に例を示します。
さて、数式を入力するには\fracだの\sqrtだの使わないといけなくてなかなかに骨が折れます。化学式も同様に、上付き下付きを駆使することで表現できますが、これを何回も何回もやるのはちょっと...と思ったそこのアナタ!
2. mhchemパッケージの導入
はい、この記事を読んでください。
読みましたか?要約すると、どうやらmhchemというLatexのパッケージを用いれば上付き下付きを使用しなくても「自動で」化学式にしてくれるそうです!
普通のパッケージは先ほど紹介したTex Liveでインストールできるはずなのに、どうやらそれができなさそう...ということでCTANからダウンロードしていきましょう。
zipファイルを解凍すると幾つかのmhchem.xxxがあると思いますが、重要なのは.styのみです。これをVScodeで編集しているtexファイルと同じ場所に移しておきます。
パッケージを用いるとき、Latexでは\usepackageを使って宣言する必要があります。C言語の#includeみたいなもんですね。さて、先ほどのsample1.texに
\usepackage{mhchem}
を入れて、憎きヘキサシアニド鉄(III)カリウムの化学式を自動でmhchem様に出していただきましょうか!
を入れてビルドしましょう!!
あれあれ?PDFが出てきませんねえ~~~
ここで画面下部の「問題」を見てみると、どうやらmhchemパッケージが参照したい別の「chemgreek」パッケージがないためにエラーが起きていることがわかりますね。先程と同様に、CTANを使ってchemgreek.styをインストールしてやりましょう!場所はmhchem.styと同じ場所です
この状態でもういちどコンパイルするとPDFが出力されます(というか僕はそれでPDF出ました)。
以上でこの記事は終わりとなります。
自分はlatex初心者なのでパッケージ1つ導入するのにも一苦労しました。専門家ではないため、この記事に従ったら重大なエラーが出た!みたいなことには責任を一切負いません。よろしくです もっとLatex使えるようになりたいですねえ!!
ちなみに般教はあと3単位残っております